「舟は目指す地に着いた」 2021年6月

そこで、彼らはイエスを舟に迎え入れようとした。すると間もなく、舟は目指す地に着いた。(ヨハネ6:21)

 

今も世界各地で新型コロナウイルスが猛威を振るい続けています。今年に入り日本国内でもワクチン接種が始まったもののまだまだ先を見通すことができない状況にあります。コロナ関連のニュースを目にしない日はなく、「いつになったらこの状況は終わるのだろうか…」ということが、私たちの抱えている関心事ではないでしょうか。

私たちの人生は様々なものに例えられることがありますが、今はまさに人生の「嵐」のようだと言っても良いと思うのです。前に進むこともできず、後ろに戻ることも難しく、「私はどうしたら良いのだ」とただもがくことしかできない状況なのです。そして、この状況の中で多くの人たちが苦しんでいるのです。

しかし、どのような状況の中にあっても、イエス様にある希望を私たちはしっかりと握っていきたいのです。

弟子たちは、舟に乗り、湖の向こう岸へと向かいました。けれども、そんな時に湖で嵐が起こったのです。どうすることもできない問題の中で、弟子たちはもがき苦しんでいました。そこにイエス様はやって来られたのです。それも湖の上を歩いてこられたのです。それは、愛する弟子たちのためでした。そして、彼らがイエス様を舟に迎え入れた時、目的地にたどり着くことができたのです。

私たちも日々の生活の中で問題を抱えることがあります。嵐のようなだと感じることもあるでしょう。そんな時、自分自身でもがくのではなく、まずイエス様を心の内に迎え入れていただきたいのです。その時、私たちは目指す地に着くことができます。イエス様は私たちのどんな問題も解決してくださいます。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太