「神の痛みを知る」

2012.12.16.      アドベント③ 礼 拝

 

エゼキエル24:15-18(P1335)   「神の痛みを知る」

 

Ⅰ.痛みの体験

エゼキエルは、BC597年に1回目のバビロン捕囚となり、5年目(BC593年)に預言者として召された〈1:2〉。彼は初め「審判の預言者」として、個人個人の罪を徹底して語ることが特色でした〈18:20〉。

捕囚の9年目(BC589年)に、バビロン軍がエルサレムへの攻撃を始めた時〈24:1〉、バビロンによってエルサレムが滅ぼされるという「肉鍋の歌」を預言した〈3-14〉。

その直後、彼の最愛の妻が急死します〈18〉。その上、主は彼に「嘆くな、泣くな。」と言われた〈16,17〉。それでも彼は神に従いました〈18〉。

それから3年後(BC586年)、遂にエルサレムは陥落しました〈33:21〉。

 

Ⅱ.神の痛みの共感

エゼキエルは、愛する妻の死の体験を通し、愛する娘のようなエルサレム、また、愛する御子を失おうとしておられる神の痛みを共感したのです。

エルサレム陥落のニュースを聞いた時、神の言葉が彼に臨みます〈33:21-23〉。そして、神の痛みを知って立ち上がった彼は、180度転換した預言をしました。

彼は「審判の預言者」から。「回復と救済の預言者」へと変えられたのです。

① 第2の出エジプト:バビロンから解放され、エルサレムに帰る〈36:22-24〉。

・神の民が捕囚となることによって、神が無能呼ばわりされ、聖なる神の御名が汚されたので、ご自身の名誉を取り戻すためです。

② イスラエルの回復:枯れた骨の復活〈37:1-14〉。

③ イスラエルの統一:国の統一とメシヤ預言〈37:15-18〉。〈24-26〉

あなたのため御子を犠牲にされた神の痛みを覚え、御子の降誕を迎えましょう。