2020年6月 第450号 神は言われた「光あれ」

初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。「光あれ」。こうして、光があった。(創世記1章1-3節)

 

初め地球は闇におおわれており、はっきりしない状況でした。「その時に」神が「光あれ」と言われると光があったとあり、ヘブライ人への手紙には「この世界が神の言葉によって創造され」たとあります(11・3)。

暗闇は、光が見えないので不安であり、恐れがあり、希望がありません。私たちの人生は、「一寸先が闇」と言われます。人生は時に、出口の見えない長いトンネルの中にあるように感じる時があります。不安や恐れや失望と戦わなくてはならない時です。

しかし、イエス様は「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」と言っておられます(ヨハ16・33)。

使徒パウロは、艱難、苦しみ、迫害、飢え、裸、危険、剣によって苦しんでいる時、「わたしたちを愛してくださる方によって輝かしい勝利を収めています」と告白しています(ロマ8・35-37)。

私たちも人生の途上で、苦難に出くわし、途方にくれ、行きづまり、希望を失うことがあります。しかし、そんな暗闇の中でも、神が「光あれ」と言われると、そこに光があるのです。

「あなたの御言葉は、わたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯」です(詩119・105)。主の光に照らされて、私たちも「世の光」として生活できたら楽しいですね(マタ5・14-16)。

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