「走るべき道のり」 2021年8月

わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。(Ⅱテモテ4:7)

 

東京オリンピックが7月23日に開幕しました。今大会は、アスリートにとっても従来の大会と比べて難しい大会となったと言えると思うのです。それは、感染予防対策も行いながら調整しなければならないため、十分な備えができないままで競技当日を迎えることもあるからです。私たちは当日の華々しい場面しか見ることはありませんが、その裏では日夜練習を積み重ねているのです。

以前、体操日本代表の内村航平選手がインタビューの中でこのように答えていたことがありました。

「世界チャンピオンでいるためには世界で最高の練習をしなくてはならない。」

ここに内村選手の強さがあると思うのです。この言葉を常に言い聞かせ、基本である備えをしっかりとした者だからこそ最高の舞台へ到達することができたのです。

使徒パウロは、自分自身の生涯を振り返って、「決められた道を走りとおし」と語っています。走りとおすことは簡単なことではありませんが、彼にはそのことができたのです。それは、しっかりと備えをしていたからです。

パウロの備えは、『いつもイエス様とつながり続けた』ということです。彼が走り続けてきた道のりは決して一人だけの道ではありませんでした。主がどんな時にも一緒だったのです。だから、彼は主を賛美し、主に祈り、主に信頼し続けることができたのです。また、困難とも感じるような問題が迫ってきたとしても乗り越えることができたのです。

あなたは、いつでも走る準備ができていますか。走るべき道を走り抜くためには、日々の備えが必要です。パウロのように、いつもイエス様とつながり続けていきましょう。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太

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