2016年5月 第401号 「まだ罪人であった時」

しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました(ローマの信徒への手紙5章8節)

 

【罪人であったとき】

罪人とは、人間をご自分にかたどって造ってくださった唯一まことの神に背を向け自分勝手な的はずれの生活をして、「神の栄光を受けられなくなって」(同3・23)いたすべての人間のことを言っています。

【キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより】

これはもちろん、今から約二千二十年前のクリスマスの日に、ユダヤの国ベツレヘムの村で、人として生まれてくださった神の独り子イエス・キリストが、私たち一人ひとりの身代わりとなって十字架に命を捨ててくださったことを言っています。

それは、神との親しい交わりが、完全に途絶えている私たちを神と和解させ、交わりを回復させてくださるためです(コロサイ1・20参照)。

「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」(使徒言行録4・12)とあるとおりです。

【神はわたしたちに対する愛を示されました】

私たちが復活の希望に生かされるために、十字架にかかり、死んで葬られ、三日目に復活し、今も生きておられるイエス様こそ神の愛のしるしです。

「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました」(Ⅰヨハネ4・10)