2016年3月 第399号 「あなたの信じたとおり」

「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます」(マタイによる福音書8章8節)

 

イエス様がガリラヤ湖近くのカフェルナウムに行かれた時、ローマの百人隊長が近づいて来て「主よ、わたしの僕が中風で家に寝込んで、ひどく苦しんでいます」と心からいやしを求めました。イエス様が「わたしが行って、いやしてあげよう」と言われたことに対する百人隊長の返事が最初に記したものです。

さらに彼は「わたしも権威の下にある者で、部下に「行け」と言えば行き、別な部下に「来い」と言えば来ます。「これをしろ」と言えば、そのとおりにします」と言いました(同9節)。

異邦人であった彼は、イエスをいやし主と信じ、わざわざ来ていただかなくても、イエス様のおことばだけでいやされると信じていたのです。

イエス様は、彼のことばにとても感心し、「イスラエルの中でさえ、これほどの信仰を見たことがない」と彼の信仰をほめられました(同10節)。

イエス様に信頼し、みことばを信じて従う信仰があるなら、たとえ異邦人であっても神の恵みに与ることができるのです。神の御前では、国籍も肌の色も身分も関係なく、人間はみな平等だからです。

イエス様は百人隊長に言われました「帰りなさい。あなたが信じたとおりになるように」。ちょうどその時、僕の病気はいやされました(同13節)。

「あなたの信じたとおりになるように」これが信仰生活の鍵の言葉です。