「私だ。恐れることはない」

2021.2.28.     礼 拝   

 

ヨハネ福音書6:16-21(P174)     「私だ。恐れることはない」

 

既に暗くなっていた 〈17〉

▽「暗く」は、原典では「闇」です。「夜が明ける」〈マル6:48〉前の闇が舟を漕いでいる弟子たちを悩ませていました。この世は闇の世界です。

▽〈16〉「弟子たちは湖畔へ下りて行った」。弟子たちは、五つのパンと二匹の魚の奇跡〈6:1-15〉を体験したそのすぐ後で、この試練に合ったのです。

〈17〉イエスが共におられない生活は、正に闇との戦いの毎日であり、イエスが共におられない人生は、目的地も分からない不安な人生です。

 

イエスが近づいて来られる 〈19〉

▽その時弟子たちは「湖上を歩いて舟に近づいて来られる」イエスを見て恐れます。「幽霊だと思」ったからです〈マル6:49〉。闇に閉ざされていたからです。

▽「世の光」であられるイエスがおられない所は「暗闇の世界の支配者」サタン〈エフェ6:12〉が、私たちを苦悩の中に陥れようとします。

イエスは闇の中で苦戦している弟子たちの所へ近づいて来られます。イエスは「あなたがたをみなし児にはしておかない」と約束された〈ヨハ14:18〉。

 

わたしだ 〈20〉―→「わたしはある」〈出エ3:14〉 

▽イエスは闇の中で苦闘している弟子たちの所に来て、ご自分が神のみ子であると明示された。「事が起こった時、『私はある』ということを、あなたがたが信じるようになるためである」〈ヨハ13:19〉。十字架は闇に勝利しました。

▽〈21〉弟子たちがイエスを舟に迎え入れると、舟は目指す地に着きました。

苦難の中にあるなら、イエスに助けを求めよう。「苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと、主は彼らを苦しみから導き出された」〈詩107:28〉。