2012年10月 第358号 「時を見分ける」
偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、どうして今の時を見分けることを知らないのか。 (ルカ12章56節)
イエス様の問いかけ
イエス様は、私たちに「あなたがたは空を見上げて、天候の変化を見分けることができるのに、どうして今のこの時代を見分けることができないのですか。」と問いかけています。
今、私たちは、いつ何が起きるか分からないとても不安定な時代に生かされています。イエス様は、世の終わりの前兆の一つとして「不法がはびこるので、多くの人の愛が冷える。」(マタイ24・12)と言われました。わが子の虐待。育児放棄、無差別殺人、いじめ、毎年三万人を越える自殺者など、確かに人の愛は冷(さ)め、人々は真の愛を求めて生きています。時代は正に終末の様相を示しているのではありませんか。
正しい判断を
私たち日本人は、周りの人たちと同じようにしておれば何となく安心と思い勝ちですが、イエス様は、私たちに「烏合(うごう)の衆(しゅう)(規律もまとまりもなく集まった人々)」であってはならないと言っておられます。次の57節で「あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか。」とも言われています。
聖書は、世の終わりが「盗人が夜やって来るように、主の日(イエス様が世界を裁くため、もう一度来られる日)は来る(中略)。人々が『無事だ、安全だ』と言っているそのやさきに、突然、破滅が襲う。」(Ⅰテサロニケ5・2‐3)と警告しています。あなたも正しく判断し、時を見分け、イエス様の許(もと)に立ち帰られますようお勧めします。