2012年8月 第356号 「見よ、神の小羊」

ヨハネは、自分の方へイエスが来られるのを見て言った。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊だ。」  (ヨハネ 1章29節)

 

知らない方

 洗礼者ヨハネは、人々にイエスのことを「あなたがたの知らない方」と紹介しています(同26)。確かにそこにイエス様がおられます。しかし、その方が、神様から遣わされた神の御子であり、やがて十字架につけられて人類の罪の身代わりとなって死なれる救い主、キリストだとは、誰も知りませんでした。

 さて、あなたはイエス様について、どれ位知っていますか。案外、知っているようで知っていないのではありませんか。聖書では夫婦生活について知るという言葉を使っています(創4・1)。その結果カインが生まれました。本当にイエス様を知るためには、イエス様と親しく交わって一体となって、初めて知ったと言えるのです。

神の小羊

 ヨハネは、そこにいるイエス様こそ「世の罪を取り除く神の小羊」、全人類の罪を贖うために神様から遣わされた救い主であると証ししています。世の罪とは、法律上や道徳上の罪だけではなく、真の神を信じないで、背き、自分勝手に生きている根源的な罪です。

 神様が、御子イエスの十字架の死によって、すべての人の罪を始末されたという事実を信じることが大切なのです。「あなたがた自身も、罪に対して死んだ者であり、キリスト・イエスにあって神に生きている者であることを、認めるべきである。」(ローマ6・11) 「認める」とは、確かめて同意するということです。