「空の鳥、野の花をよく見なさい」 2023年5月
だから、言っておく。自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、身体は衣服よりも大切ではないか。(マタイ6:25)
今年の立夏は、5月6日です。春が極まり、夏の気配が立ち始める日とされ、春分と夏至の中間に位置しています。早いもので暦の上では、この日から夏が始まっていきます。暑くもなく、寒くもないような過ごしやすい気候でもあるので、多くの人たちが外へ出かけ、この時期を楽しんでいます。
外に出かけると、様々なものに私たちの目が留まります。新緑の時期でもあり、公園などの木を見てみると、鮮やかな緑色の葉を茂らせています。春とは、また違った生き生きとした姿を見ることができるのです。
聖書の御言葉の中で、イエス様が人々に「空の鳥をよく見なさい。」「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。」と語っている場面が出てきます。ここでは、自然を観察しなさいと言っているのではないのです。なぜなら、その言葉の前に「思い悩むな」と語られているからです。
「何を食べようか」「何を飲もうか」「何を着ようか」ということはもちろんのこと、それ以外にも私たちはたくさんのことで思い悩んでいるのです。
しかし、イエス様は、それらの事柄ではなく、空の鳥や野の花を見るようにと語られました。空の鳥や野の花は、自分自身では何もしていないにも関わらず、養われ、成長することができているからです。そこには、主なる神様が働いておられるのです。神様は、この地上にある全てのものを造られ、今も治めておられます。このことは、空の鳥や野の花だけに言えることではなく、私たち一人ひとりにも言えることなのです。
主なる神様は、どのような事柄の中からも私たちを守ってくださいます。思い悩むのではなく、このお方に信頼して、日々を歩んでいきましょう。
門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太