「ただ一つの願い」 2021年11月
ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。命のある限り、主の家に宿り/主を仰ぎ望んで喜びを得/その宮で朝を迎えることを。(詩編27:4)
今『一つだけ』願いが叶うとしたら、あなたは何を願うでしょうか。
娘が生まれてからNHK Eテレの番組を見る機会が多くなり、約四半世紀ぶりに「おかあさんといっしょ」を一緒に見ています。その中で「ネガイゴト」(作詞・作曲:坂田修一)という曲が放送されていました。この曲は、
♪ ネガイゴトが ひとつだけ かなうとしたら
どうしよう なんにしよう なやむなぁ うーん まようなぁ ♪
という歌詞から始まります。この歌詞は私たちの思いを的確に表していると思うのです。以前、株式会社アトレという会社がインターネットによる「願いごとに関する調査」を実施しました。その結果を見てみると、20代から30代の男女8割の人が「叶えたい願い事がある」と回答しました。また、平均個数は「3.8個」であったそうです。私たちが一つだけのことを願うのはなかなか難しいことであるとも言えます。
詩編27編の作者であるダビデはここで「ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。」と書いています。彼がここで願ったのは、主なる神様に礼拝をささげることでした。しかし、彼がおかれていた状況は決して良いものではなく、普通であれば、困難からの解放をまず求めるような状況でした。
どうして彼は主を礼拝することを願ったのでしょうか。
それは、どんな時にも、主は彼に喜びと新しい朝を与えてくださるお方だからです。解放よりももっと素晴らしいものを与えてくださるからです。
主は、私たちと共にいて、守り、導き続けてくださいます。あなたもこのお方に日々礼拝をささげ、励ましと新しい力をいただきませんか。
門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太