2020年7月 第451号 「目を開いてください」
「主よ、彼の目を開いて見えるようにしてください」と願った。主が従者の目を開かれたので……。(列王記下6章17節)
イスラエルの民がアラム軍と戦っていた時のこと、イスラエルの預言者エリシャの召し使いが朝早く起きて外に出てみると、アラム軍の軍馬や戦車の軍隊が町を包囲していた。びっくりした従者は「ああ、御主人よ、どうすればいいのですか」と言うと、エリシャは「恐れてはならない。私たちと共にいる者の方が、彼らと共にいる者よりも多い」と言って、はじめの言葉のように祈ると従者の目が開かれ、火の馬と戦車がエリシャを囲んで山に満ちているのを見た。(同15-17節)。また
アラム軍が攻め下って来たので、エリシャが「彼らの目をくらましてください」と祈ると、主はアラムの軍の目をくらましたので、エリシャはシリヤ軍をサマリアまで連れて行った(同19節)。
私たちは、日々の生活の中で、どうしても、目で見る目の前の出来事に心をとらえられ、ふり回されることが多いのではないでしょうか。そして、どうしよう、どううすればいいのと、慌てふためくです。
そんな時こそ、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタ28・20)と約束されたイエスの御言葉を思い起こしましょう。
「信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら、自分に定められている競争を忍耐強く走り抜こうではありませんか」(ヘブ12・1-2)。
見るべきものをはっきりと見られるよう霊の目を開いていただきましょう。