2017年12月 第420号 「宝の箱を開けて」

「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。(マタイによる福音書2章2節)

 

救い主イエス様のお生まれを心からお喜び申し上げます。

イエス様がユダヤの国ベツレヘムに人となられてお生まれになられた時、はるか東の国から遠路はるばる不思議な星に導かれて、イエス様にお目にかかるため占星術の学者たちがやって来ました。その目的はイエス様を礼拝するためです。

彼らは幼子イエスの前にひれ伏して礼拝しました。地位も名誉も学識もある大の大人が、布にくるまれて飼い葉桶の中に寝かされている乳飲み子をひざまずいて礼拝するなど、常識では考えられないことです。さらに彼らは、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げたのです(同11)。

これらのささげ物については古くからいろいろな意味に解釈されていますが、これら高価なものは、学者たちの仕事に使う道具です。それをささげたということは、今までの自分の生活のあり方に袂別し、自分にとってかけがえのない物をささげること、つまり、イエス様を自分の王として迎え入れ、献身し、服従する新しい人生を始めることを示しているのです。

私たちもこの学者たちのように、イエス様の前にひれ伏し、宝の箱を開けて、私たちの大切にしているものをささげて礼拝することによってみ救いに与ることができるのです。

さあ、「今日ダビデの町で」お生まれになられた救い主イエス様を、私たちも礼拝するため急ぎましょう。