2017年8月 第416号 「父と子と聖霊」
「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28章19~20節)
私たちは父と子と聖霊という同じ身分(立場)にあられる三者を一人の神として信じています。「父と子と聖霊の名によって」の名は複数ではなく単数で記されていることが、そのことを確かにしています。
父とは万物の創造主なる神です。子であるイエス様は「わたしと父とは一つである」(ヨハ10・30)。「わたしを見た者は、父を見たのだ」(ヨハ14・9)と言われました。
イエス様が人として歩まれた中で、語られた言葉、行われた御業そのものが父なる神を証しなさっているのです。
イエス様は、父なる神の愛を証明するため、背信の罪に死んでいる私たちすべての人、一人ひとりに命を与えるために、十字架に命を捨ててくださいました。「わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました」(ローマ5・8)とあるとおりです。
そして、その事実を私たちに信じるように導き、認めさせてくださるのが聖霊なる神の御業なのです。イエス様は「父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさる」と約束されました(ヨハ15・26)。だから「聖霊によらなければ、だれも、『イエスは主である』とは言えないのです」(Ⅰコリント12・3)。