2016年12月 第408号 「時が満ちて」
「時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました」(ガラテヤの信徒への手紙4章4節)
クリスマスおめでとうございます。
「時が満ちる」とは、神様が定めておられた時が来たのでということで、その日がクリスマスです。
神様がクリスマスに世にお与えになった一人の「御子を女から」とは、神様の御子イエス・キリストが私たちと全く同じ人として生まれてくださったということです。
また、「律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました」とは、イエス様が律法の支配を受けて生きてくださったこと、罪ののろいのすべてを受けてくださるために人となられたことを示しています。
聖書は次の5節で、その目的を二つ記しています。一つは「律法の支配下にある者を贖い出」すためです。それは、神様に背き、自己中心に、自分の欲望のままに生きて罪の奴隷となっているすべての人の身代わりとなって、十字架にかかり、贖う(イエス様の命という代価を払って買い戻してくださる)ためです。
もう一つは「わたしたちを神の子となさるため」です。それは、イエス様の十字架による贖いを信じる者が、神様の愛と恵みによって神の子として養子縁組をしてくださるという祝福に与ることができるということです。
地球の片隅のユダヤの国のベツレヘムで産声を上げてくださったイエス様。
「神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです」(ヨハネの手紙Ⅰ 4章9節)