2016年7月 第403号 「キリストの福音」
福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。(ローマの信徒への手紙1章16節)
【信じる者すべてに】
イエス様は、ご自身を罪の奴隷からの救い主であると信じるすべての人を救ってくださるお方です。だからそれは福音(喜ばしい知らせ)です。
イエス様は、十字架の上で死なれる直前「成し遂げられた」と叫ばれました(ヨハネ19・30)。これはすべての人の救いのみ業(罪の身代わりの死)を完成したという宣言です。だから、救われるために私たちがなすべきことは、ただイエス様を救い主と信じることだけです。国籍や身分は関係なく、難行苦行も善行功徳も必要ないのです。
【神の力】
人間の知恵と力は驚くべき文明社会を築き、科学の力を信じ、物質的に豊かで、健康であれば幸せになれると考えていますが、現実はそうではないようです。誘惑に負け易く、困難に挫折しやすい弱い存在が私たちです。
私たちが、キリストの福音を聞き、イエス様を救い主と信じる時、新しく造り変えられて、人生の困難を克服し、勝利の人生を過ごすことができます。だから、福音は神の力なのです。
【救いをもたらす】
聖書が示す救いとは、すべてのものの造り主である唯一真の神との交わりを背信の罪の故、失ってしまった私たちが、イエス様の十字架による身代わりの死を信じる信仰の故に罪が赦され神の子としての新しい命が与えられて、日々神と共に生きる者とされるということです。(ローマ5・8参照)。