「逆境の中で」
2016.6.5. 礼 拝
創世記 39:2-4(p68) 「逆境の中で」
すべてを失ったヨセフ 〈37章〉
▽ヨセフは、ヤコブの愛妻ラケルとの年寄りっ子であり、他の兄たちよりも父にかわいがられました。また、家族みんなが自分の前に膝をかがめるという夢を2回見、それを正直に兄たちに話したため、妬まれ、憎まれていました。
▽そして、ヨセフは兄たちにイシュマエルの隊商に奴隷として売られ、エジプトの侍従長ポティファルの奴隷となりました。
▽ヨセフは、父に特別にかわいがられた息子の立場も、家族も、故郷も、安全も、すべてを失いました。そして、見知らぬ土地で一人ぼっちになり、将来の希望もなく、自分の自由もない環境の中におかれました。
しかし、ヨセフには一つだけ与えられたものがありました。その一つがヨセフの人生のすべてを変えたのです。
主がヨセフと共におられた 〈2〉〈3〉〈21〉〈23〉
▽「主がヨセフと共におられた」のです。ヨセフは一人ぼっちではなかったのです。主は、ヨセフが望む人生に導くためではなく、主が望まれるヨセフとして整えるために逆境を歩ませ、その中でヨセフと共に働いておられました。
▽イエスは「あなたがたには世で苦難がある」〈ヨハ16:33〉と言われました。しかし、「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます」〈Ⅰコリ10:13〉と約束されています。
あなたは今、逆境の中にいるかも知れません。しかし、そこに踏み留まってください。「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを」知っているからです〈ロマ8:28〉。