2016年2 月 第398号 「人の命は・・・」
「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」(ルカによる福音書12章15節)
イエス様のたとえ話です。ある金持ちの畑が豊作になったので、倉を大きく建て直し、穀物や財産を収め、自分に「さあ、たくさんの蓄えができたから、飲み食いして人生を楽しもう。」と言います。ところが神は彼に「愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか。」と言われました。そしてイエス様は「自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」と忠告されています(同16~21節)。
マタイによる福音書に「虫が食ったり、さび付いたりする、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする地上に富を積んではならない。虫か食うことも、さびが付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない天に富を積みなさい。」とイエス様が言われたとあります(6章19~20節)。
その理由は「あなたの富のあるところに、あなたの心もある。」からであり(同21節)、また「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」と警告されているからです(同24節)。
先の金持ちは、自分のこと、この世のことしか考えていない「愚か者」です。人の命はお金で買うことはできません。イエス様を信じて「永遠の命」を与えていただきましょう。