「ここで何をしているのか」
2015.6.14. 礼 拝
列王上 19:8-9(P566) 「ここで何をしているのか」
エリヤはバアルの預言者450人とただ一人で対決し、神の火を呼び降し、干ばつの時、激しい雨を降らせました〈18章〉。しかし、王妃イゼベルの一言〈2〉で、恐れて荒野に逃げました〈3〉。エリヤは燃え尽き症候群でうつ状態となり、神に「死にたい」と絶望感を訴えます〈4〉。
神に自分の死を願うことと自殺は全く違います。なぜなら、自殺は罪であり、神に自分の死を求めることは、神にすべてを委ねることだからです。
神は、まず、エリヤに休息を与え、気力、体力を回復させられます〈5-8〉。力が回復したエリヤは、40日40夜歩き続けて神の山ホレブに着きました〈8〉。彼は恐れて逃げたのですが、神はそれをイスラエルの民の信仰の原点である律法を授かった所への旅と変えられました。
次に、神は洞穴で一泊したエリヤに「ここで何をしているのか」と尋ねます〈9〉。恐れて逃げたことを責めるのではなく、彼の気持ちを聞くためです。エリヤは自分と民を比べ、事実を少しオーバーに言い、悪く考えて答えています〈10〉。これはうつ状態の特徴です。そんな彼に主は「そこを出て、主の前に立て」と招かれましたが、主は通り過ぎられ〈11〉、激しい風の中にも、地震の中にも、火の中にもおられませんでした〈11-12〉。神は疲れたエリヤに寄り添うように、黙って優しく彼を招き、静かにささやくように語ってくださいました〈12〉。そして、もう一度逃げ出した元の道を引き返すようにと言われました〈15〉。
そして、神はエリヤになすべき使命を与え〈15、16〉〈18〉。と励まされました。これこそが、「私、一人だけ」〈10、14〉と言った自我意識過剰の彼への答えです。
[お祈り] 天のお父様、御名を崇めます。僕を燃え尽き症候群から守り、常に主の平安で満たしてくださいますように。イエス様の御名によって。アーメン