2015年6月 第390号 「衣更え」
「古い人をその行いと共に脱ぎ捨て、造り主の姿に倣う新しい人を身に着け、日々新たにされて、真の知識に達するのです。」(コロサイ3章9-10節)
六月は衣更えの季節です。衣服を季節に合ったものに着更えるとともに、たんすや衣装箱を整理して、古着などは思い切って捨てるべきです。
さて、信仰生活の中でも捨てるべきものがあります。それを聖書は「古い人」と言っています。それを着たままの人の行いは「地上的なもの、すなわち、みだらな行い、不潔な行い、情欲、悪い欲望、および貪欲」で、それを捨て去りなさいと勧めています(5節)。
イエス様の十字架の贖いを信じて救われ、新しく造り変えられた人には、「新しい人」という服が最も似合っています。「古い人」という服はもう似合わないのです。今は、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容、忍耐、赦し、愛(12~14節)が身に着き、とても似合う人に変えられているからです。
だから、「古い人」という服を脱ぐだけではなく、きっぱりと捨てましょう。リサイクルもリニューアルもだめです。長い間お世話になり、体になじんだ服だから愛着もあるでしょう。しかし、それらは「新しい人」となった人の服としては、害にはなっても、何の益ももたらさないからです。
「新しい人」とは、イエス様のことです。「洗礼を受けてキリストに結ばれたあなたがたは皆、キリストを着ているからです」(ガラテヤ3・27)とあります。古い服は色あせ、ボロボロになりますが、新しい服は月日と共にキリストに似る者となり、キリストの香りと輝きが増し加わります。