2015年2月 第386号 「天国」

「行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる」(ヨハネによる福音書14章3節)

宗教を信じる、信じないにかかわらず、ほとんどの人が死後の世界(天国と地獄)のあることを信じ、死んだら天国へ行けるとはかない期待をもって生きているようです。このことは「こうして、この者ども(正しくない人)は永遠の罰を受け、正しい人たちは永遠の命にあずかるのである」と言われたイエス様の言葉(マタイ25・46)を思わせます。

さて、「天国」と聞くと、あなたはどんなイメージがありますか。人間の空想によるもので、肉体ではなく魂の行く所でしょうか。

イエス様は、ヨハネによる福音書14章2~3節で「家」、「住む所」、「場所」、「わたしのいる所」とくり返し語られています。それは住む所という実在の場所で、体をもたない魂のいく幻想の世界ではないことを明言しておられます。背信の罪により神の裁きを受けて永遠の滅びに行くはずの私たちの身代わりとなって、十字架にかかられ、罪の代価を払い、墓に葬られ、三日目に復活されたイエス様。復活後も何度も弟子たちの所に現われ、食事を共にされたイエス様。私たちはイエス様に対する信仰によって、イエス様と同じ復活の体に与り、主が備えてくださっている家、もはや死も悲しみも嘆きも苦労もない新しい天、新しい地に主と共に住み、神の御名をほめたたえることができるのです。(黙21・1~4参照)

「主イエスよ、来てください」(黙22・20)