2019年8月 第440号 「私たちに対する神の愛」
わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。(ローマの信徒への手紙5章8節)
まだ罪人であったとき
「罪人」とは犯罪人とか受刑者のことではありません。それは「神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなって」(同1・21)、自分勝手に気の向くままに生きている人のことです。
そして、自分がどこから来て、どこへ行くのか、また、何のために生きているのかも知らないままで死んでいく人のことです。
キリストが死んでくださった
「しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって」(エフェ2・4)、御子イエス・キリストを人としてこの地に遣わしてくださいました。「キリストは、わたしたちの神であり父である方の御心に従い、この悪の世からわたしたちを救い出そうとして、御自身をわたしたちの罪のために献げてくださったのです」(ガラ1・4)。
それが十字架です。十字架は神の義と神の愛が一つとなったものです。
神は愛を示された
「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります」(Ⅰヨハ4・10)。
「自分の罪を公に言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます」(Ⅰヨハ1・9)。