2018年11月 第431号 「できると信じるか」
イエスが家に入ると、盲人たちがそばに寄って来たので、「わたしにできると信じるのか」と言われた。二人は、「はい、主よ」と言った。(マタイによる福音書 9章28節)
通り過ぎようとするイエス様に対し二人の盲人が「ダビデの子よ、わたしたちを憐れんでください」と叫びながらついて来ました(同27節)。
「ダビデの子よ」とは、父なる神様が、ダビデ王の子孫からメシヤ(油注がれた者=救い主)が生まれると約束されていたことです。二人の盲人がそのように叫んだということは、彼らがイエス様を救い主と信じていたということです。すると――
イエス様は二人の信仰を試すかのように「わたしにできると信じるか」と尋ねられました。
私たちも毎日の生活の中で、いろいろな問題や悩みに試みられる時、イエス様は、あなたにも「わたしにあなたの問題の解決ができると信じるか」とお尋ねになります。その時、あなたは二人の盲人のように「はい、主よ、できると信じます」と答えましょう。
そして、イエス様が二人の目に触り、「あなたがたの信じているとおりになるように」と言われると、二人は目が見えるようになりました(同29-30節)。
二人の盲人は「私たちの目が見えるようにしてください」ではなく、「私たちを憐れんでください」と、謙遜にイエス様の憐れみにすがったのです。
あなたもこの盲人のように、イエス様の前にへりくだり、イエス様の愛と憐みによりすがって叫び求めようではありませんか。「あなたの信仰があなたを救った」(マタイ9・22)。