2017年7月 第415号 「神のかたち」
「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(創世記1章27節)
天地万物の創造主である神様は、すべてのものをお造りになり、人が生きるために必要な環境を整えられて最後に人をご自身にかたどって創造されました。「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(同2・7)。
霊であられる神様は、他の動物とは違い人にだけご自身の霊を吹き入れられました。だから人は体と心と霊をもっています。人はこの霊をもって霊なる神様と交わることができるのです。
ところが、私たちの元祖アダムとエバは、神様の御言葉に背き、霊が死に、神様との関係が断絶してしまいました。それですべての人は真の神様ではなく自分たちの神々(偶像)を拝んでいるのです。「神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、(中略)、滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えたのです」(ローマ1・21ー23)。それは人間だけが信仰心(宗教心)を持っているからです。「彼らは、このようなことを行う者が死に値するという神の定めを知っていながら、自分でそれを行うだけでなく、他人の同じ行為をも是認しています」(ローマ1・32)。
しかし、愛である神様は、失われている神のかたちを私たちがもう一度取り戻す方法を備えてくださっています。それは神の御子がすべての人の身代わりとなる十字架にかかってくださったことを信じ救われることです。