2017年1月 第409号 「新しいこと」
「見よ、新しいことを私は行う。今や、それは芽生えている」(イザヤ書43章19節)
明けましておめでとうございます。
あなたは平安(シャローム)な新年を迎えられたことでしょう。「光陰矢のごとし」と言いますが、新年を迎えてもすぐ大みそかがきます。本当に月日の過ぎるのは早いと実感します。それだからこそ、一生に一度しかない「今」というひと時を大切にしたいものですね。
コヘレト(集会の説教者の意)の言葉はソロモン王が自分の人生をふり返りつつその晩年に書いたと言われています。イエス様も彼の人生を「栄華を極めたソロモン」(マタイ6・29)と言っておられますが、彼は主の祝福によって栄耀栄華(えいようえいが。大変栄えること)を極めましたが、コヘレトの言葉では、すべてのことが「空の空」だとくり返し告白しています。
いくら立派な宮殿に住み、ごちそうを食べ、豪華に着飾り、多くの女性に囲まれて生活しても、彼の魂に満足がなかったのです。すべては「空の空」だったのです。そしてソロモンは「すべてに耳を傾けて得た結論。神を畏れ、その戒めを守れ。これこそ、人間のすべて」(12・13)とコヘレトの言葉を結んでいます。
今年一年、主を畏れかしこみつつ、聖書の御言葉に従い、イエス様の再臨を待ち望む生活を過しましょう。
御慈愛深い神は、きっとあなたにも新しいことを行ってくださると信じます。
「私たちは、義の宿る新しい天と新しい地とを、神の約束に従って待ち望んでいるのです」(Ⅱペトロ3・13)。