2016年9月 第405号 「イエスの食べ物」

イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げることである。」(ヨハネによる福音書4章34節)

 

イエスが、父なる神によって遣わされて人となってくださった使命は、父なる神の御心を行うことと、その業を成し遂げることです。

【父なる神の御心を行う】

イエスは、「わたしをお遣わしになった方の御心とは、わたしに与えてくださった人を一人も失わないで、終わりの日に復活させることである」と言われました(ヨハネ6・39)。

そのためにイエスは「神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順」であられました(フィリピ2・6-8)。そして「実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました」(Ⅰコリント15・20)。

【その業を成し遂げる】

父なる神の御心は、罪のないご自身の御子を私たちの中に遣わし、すべての人、一人ひとりの身代わりとして十字架にかけられ、その罪を贖うことです。イエスはその罪の贖いの御業を最後までやり遂げてくださいました。だから、十字架上で死なれる直前に「成し遂げられた」と宣言されたのです(ヨハネ19・30)。

イエスは「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者(イエスの十字架を信じる者)を終わりの日に復活させる」と約束されています(ヨハネ6・54)。