2016年8月 第404号 「人生の土台」
「そこで、わたしのこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた賢い人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても、倒れなかった。岩を土台としていたからである」(マタイによる福音書7章24~25節)
今年は記録破りの集中豪雨によって九州をはじめあちらこちらに多大な被害をもたらしました。また、これからは台風のシーズンでもあります。自然災害に対し私たちは何と無力なのでしょうか。
さて、イエス様は、人生の土台を岩の上と砂の上に家を建てた人をたとえに用いて、真理を教えられました。あなたは人生を何に土台を据えて建て上げておられますか。
愚かな人は、不安定な砂の上に家を建てたので、洪水に押し流されてしまいました(同27ー28)。これは、いつかはなくなるこの世のものやお金を頼って生活している人のことです。
「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する」(箴言19・21)。
賢い人は、洪水に家が押し流されることがないように、土を深く掘って、安全な岩盤の上に家を建てます。それはイエス様の言葉を聞いて行う人だと言われます。「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです」(ローマ10・17)。イエス様は「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む」(ヨハネ14・23)と約束されています。全知全能の唯一まことの神と共に生活する。これ以上の安全はありません。