2014年11月 第383号 「罪の赦し」

イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」(ヨハネによる福音書8章11節)

姦淫の現場で捕えられた女を民衆の真ん中に立たせ、宗教家たちは旧約時代の律法に従い石で打ち殺すべきだがあなたはどうするとしつこくイエスに迫ります。目的はイエスを試し、どう答えようとイエスを訴える口実を得るためです(同4~6節)。

イエスはかがみ込んで、黙って指で地面に何かを書かれます。イエスは何を書いておられたのか、聖書は何も書いていません。罪、裁きか、または愛、赦しか。それは自分を民衆の中、宗教家の中、姦淫の女のどこに置くかで、受け止め方も違ってくるでしょう。

やがてイエスは立ち上り「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と言われます(同7節)。これを聞いた者は、年長者から順に、一人また一人と立ち去り、イエスとこの女だけが残りました(同9節)。

イエスはこの女のすぐそばにおられました。もし民衆が石を投げたなら、イエスにも当ったでしょう。イエスはすでにこの時、女のために命を捨てておられました。つまりイエスは、「十字架の贖い」を予表されたのです。

「わたしもあなたを罪に定めない」というお言葉を聞いたのは、この女だけです。なぜなら、この女はイエスのそばにいたからです。イエスのこの赦しの言葉を聞くためには、自分の罪を自覚して、イエスのもとに留まり、罪を悔い改め、すべてを委ねることです。