2012年5月 第353号 「朝の祈り」
「主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。朝ごとに、わたしは御前に訴え出て、あなたを仰ぎ望みます。」 (詩編 5編4節)
詩編5編は「朝の祈り」の詩としてよく知られています。ダビデはいかなる逆境をも、朝ごとの祈りをもって乗り越えてきました。
朝の大切さ
ダビデは、毎日朝を迎えるとまず神に祈り、み言葉を聴いて、それから一日をスタートすることを習慣にしていました、神は、朝ごとにあなたの祈りの声を聴いておられるでしょうか。 聖書を読みますと、神様は最初のものを求めておられます。一日の最初の朝を迎えることは厳かなことです。その一日に何が起こるか分からないからです。ある先人が「毎朝十五分間祈って神様と交わるなら人生が変わる。」と言っています。 あなたの一日が充実した一日になるか、空しい一日になるか、その分かれ目は、朝の祈りにかかっています。
真剣な祈り
ダビデは「主よ、私の言葉に耳を傾け、助けを求めて叫ぶ声を聞いてください。」(同2、3節)と真剣に祈りました。祈りは、天の父なる神と神の子とされた私たちとの会話です。上手も下手もありません。問題はどれだけ真剣に心を注ぎ出して祈るかです。 ダビデは王でしたが、自分が愚かで弱い人間に過ぎず、神に近づいて祈ることなしに一日たりとも生きて行けないことを深く自覚していたからです。このような自覚こそ、私たちを真剣な祈りの生活に駆り立てます。
真剣な祈りに神様は「深い慈しみ」(同8節)をもって答えてくださいます。