「金の子牛」

2015.5.3.        礼 拝

 

列王記下 10:28-29(P596)      「金の子牛」

 

ヤロブアムの罪イスラエル王国は、ヤロブアム王とする北十部族と、レハブアムを王とする南二部族に別れます。北王国は、この時から滅亡までの209年間に19人の王が登場しますが、1人の善王もなく、各王の業績に延々とくり返された句が〈29、31〉です。さて、イエフは、エリシャから油注ぎを受けて王となり〈9:6〉、アハブ王妃イゼベル、アハブ王の一族、バアルの預言者を殺害し、バアルの神殿を公衆便所にするなど〈27〉、彼は、エリヤの預言〈9:7、36-37〉を成就させました。なのになぜ、イエフは「金の子牛」を除去しなかったのでしょうか?〈29〉

 

金の子牛モーセの下山が遅いことで不信仰になった民は、アロンに訴え、金の子牛を作り、「これこそあなたをエジプトの国から導き上ったあなたの神々だ」と祭りをしました〈出エ32〉。ヤロブアムも金の子牛を作り、神として崇め、罪に罪を重ねました〈列上12:28-33〉。彼と民は、エジプトから救出してくださった真の神を金の子牛に変えてしまいました。

この事を私たちに適用するなら、イエスを金の子牛に変えることで、それこそヤロブアムの罪です。「主のため」、「教会のため」にとする奉仕の動機が、自分の劣等感の裏返し、自己満足、競争心からであるなら、それが金の子牛です。

イエフのように、主のためにどんなにすばらしい事をしたとしても、金の子牛(ヤロブアムの罪)が、もし残っていたなら、すべてが台無しになってしまいます。

自分の内に金の子牛がないか?よく自己吟味してみましょう。

 

[お祈り] 天の父なる神様、御名を崇めます。もし、私の内に金の子牛があるなら、それに気づかせてくださり、聖霊の助けによって取り除かせてください。イエス様の御名によって、お祈りいたします。アーメン