「生かす神」  

2025.11.23.     礼 拝

創世記4:1‐16(P5)     「生かす神」

カインは、アベルを殺した後、主の前から去って、地上をさまよい歩くさすらい人となりました。このような結果を招いたのは、カインの自業自得でした。しかし、主は、彼がどこにいたとしても、何をしていたとしても憐れみを注がれ続けたのです。

1.主は語りかけてくださる

人類最初の殺人事件は、「主への献げ物」がきっかけでした。カインの心には、神への誤解が生じていました。そして、自分勝手に答えを出し、行動してしまったのです。主は、そんな彼にも語りかけられるのです。それは、罪を犯した人であっても例外ではありませんでした。罪を犯した時、主は、私たちからの応答を待っていてくださるのです。

2.主は恵みを注いでくださる

カインは、追放され、地上をさまよい歩く中で、恐怖を覚えました。ここで彼は、主に対して初めて自分自身の状況を素直に訴えるのです。主は、彼に目を留め続け、「主の守り」という何物にも代えがたい大きな恵みを与えてくださったのです。私たちは、どのような時にもこの主の恵みにすがる者となりたいのです。

3.主は生かしてくださる

「罪は死に値する」と聖書の立場ははっきりとしています〈ロマ6:23〉。それにも関わらず、主は「死ではなく、生を」与えてくださるのです。主は、罪を犯した者であっても見捨てることなく、決して諦めることのないお方なのです。生かしてくださる主にただ感謝をささげていきましょう。

私たちは、罪に打ち勝つことができないような弱い者です。主は、そんな私たちを愛し、憐れみを注ぎ続けてくださいます。日々、主と共に歩み続ける者となりましょう。