「新しいことが起こる」 2021年10月
見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。わたしは荒れ野に道を敷き/砂漠に大河を流れさせる。(イザヤ43:19)
あなたは今、希望を持つことができているでしょうか。希望は私たちが生きていく上において欠かすことができないものです。宗教改革を行ったマルティン・ルターは、希望についてこのような言葉を遺しています。
『この世を動かす力は希望である。やがて成長して果実が得られるという希望がなければ農夫は畑に種をまかない。』
内閣府が行った「子供・若者の意識に関する調査」の中に、「あなたは、自分の将来について明るい希望を持っていますか」との設問があります。13年度は61.6%の人が「希望がある」「どちらかといえば希望がある」と回答したのに対し、19年度は59.3%にまで減少しました。この数字は諸外国と比べると20%近くも下回っています。つまり、日本の多くの人たちが様々な要因から将来に希望を持つことができない状況にあるのです。
しかし、希望は私たちが生きていく上において欠かすことができないものです。どこに私たちの希望があるのでしょうか。
それは、聖書に書かれている主なる神様にあるのです。
私たちは困難ばかりを見て、落ち込んでしまいます。けれども、見るべきところはそこではありません。主なる神様は今日も新しいことを行ってくださいます。何もないと思われるような状況の中にあっても働いてくださるのです。そして、この希望は何があったとしてもなくなることがないものなのです。このところに目を向けていきたいのです。
主なる神様に不可能はありません。希望はここにあります。このお方に全てを委ねて、日々希望の中を歩ませていただきましょう。
門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太