「恐れるな。強くあれ。」 2021年9月

彼は言った。「恐れることはない。愛されている者よ。平和を取り戻し、しっかりしなさい。」こう言われて、わたしは力を取り戻し、こう答えた。「主よ、お話しください。わたしは力が出てきました。」(ダニエル10:19)

 

 新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)が始まってから、1年半以上が経過しました。流行当初は、気温が上がると収まるだろうという楽観的な意見もありましたが、その意見をあざ笑うかのように、今もなお世界的に感染が続いています。日本国内においても、現在は、デルタ株による感染の急拡大、医療体制の逼迫、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域の拡大などの状況に置かれており、すぐに状況が改善されるとは思えない中で私たちは生活を送っています。

 「いつになったら終わるのだろうか」、「早く以前と同じような日常に戻りたい」と多くの人たちが願っているでしょう。また、そんな先が見えない困難な時代にあって多くの人たちが恐れているとも言えるのです。

 主なる神様は、今日もみことばを通して私たちに「恐れるな」と語っておられます。ただ、この言葉は、恐れることを駄目だと言っているのではないのです。恐れた時、私たちがどこに目を向けるのかが大切なのです。

 恐れは私たちの視野を狭くします。そして、なかなか抜け出せない恐れの渦の中に入っていってしまいます。しかし、そんな時こそ、私たちは主なる神様に目を向けていきたいのです。なぜなら、主なる神様は私たちの常識を超えて、何でもすることができるお方だからです。

 聖書のみことばの中に、「恐れるな」、「恐れることはない」という言葉は、くり返し出てきます。それぐらい私たちは恐れやすい者なのです。主なる神様は、そんな私たちに平安(平和)と力を与えてくださいます。

 日々の生活の中で、主なる神様に目を向け、元気をいただきましょう。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太