「恐れと失望の中から」

2023.4.9.     イースター 礼拝

 

ヨハネ20:11-18(P209)     「恐れと失望の中から」

 

イースターの朝は、恐れと失望の中から始まりました。イエスの死という現実が人々に重くのしかかっていたのです。そんな人々がこの日をきっかけに喜び、行動する者へと変えられました。主イエス・キリストは、死を打ち破り、よみがえられたからです。

1.全てを知っていてくださる

マグダラのマリアは、朝早くからイエス様が埋葬されている墓へ行きました〈1〉。それは、復活を期待していたのではなく、亡骸にでもすがれたらという思いでした。悲しみは、私たちに孤独を感じさせ、立ち止まらせます。イエス様は、そんなマリアの後ろに立っておられました。主は、私たちの悲しみの全てを知り、受け止めてくださいます。

2.名前を呼んでくださる

恐れと失望の中にいたマリアを変えたのは、イエス様の一言でした。「マリア」〈16〉という言葉を聞いた時、暗闇にいた彼女の心に一筋の光が与えられたのです。この時、イエス様は、形式的に呼んだのではなく、親しみを込めて呼ばれたのです。主は、私たちの名前を呼んでくださいます。主の呼びかけに応答し、喜びのきっかけを掴みましょう。

3.遣わしてくださる

復活されたイエス様と出会ったマリアは、復活の事実を伝える者とされました〈18〉。このことは、マリアの力だけでできたのではなく、主が彼女を遣わされたのです。復活の主は、私たちに新しい力を与えます。その場所に留まっているのではなく、自分自身のできる限りをもって出て行くのです。主の十字架と復活を覚え、一歩を踏み出しましょう。

イースターは、私たち一人ひとりのために与えられた日です。今日も復活の主と出会い、主と共に喜びをもって進んでいく者となりましょう。