「後継者」

2015.12.6.       礼 拝

 

列王下 2:1-14(P577)      「後継者」

 

エリヤの最後の勧め

北イスラエルの悪王アハブの時代から、王と民の偶像礼拝の罪に対し、命をかけて戦ってきたエリヤの最後の仕事は後継者を立てることです。

▽エリヤは、エリシャと共に、ギルガル、ベテル、エリコ、ヨルダンと、イスラエルにとって歴史的に関わりの深い所を巡ります。自分の最後の時を悟ったエリヤは、エリシャに自分から離れよと言います〈2、4、6〉。エリシャの心を見ようとしていたのです。

▽しかし、エリシャは、師であるエリヤから決して離れようとはしません〈2、4、6〉。彼はエリヤから預言者としての力を何とか受け継ごうと必死だったのです。

 

天に昇るエリヤ

エリヤはエリシャに「あなたのために何をしようか」と尋ねると、エリシャは「あなたの霊の二つの分を私に受け継がせてください」と求めました〈9〉。

▽もし、エリヤの2倍の霊を求めたのなら、エリヤに対し失礼です。「二つの分」とは、長子の受ける分であり〈申21:17〉、彼がエリヤの一番弟子となることを求めたのです。

▽〈10〉のエリヤの答の意味は「あなたの求めに答えることができるのは、私ではなく神だから、あなたは神に会いなさい」ということです。そして、エリヤはエリシャの目の前で、たつまき(神の臨在)に包まれ昇天しました〈11-12〉。

 

後継者エリシャ

エリシャはエリヤが残していった外套を取り、「エリヤの神、主はどこにおられますか」と祈って、ヨルダン川を打つと水が左右に別れました〈14〉―⇀〈8〉。

▽これを見た預言者の仲間たちは、エリシャがエリヤの後継者として、神に立てられたことを認めました〈15〉。エリヤに従ったエリシャを神も認めてくださったのです。

▽エリヤも後継者の育成のために自分のできる最善を尽くし、エリシャも、神に選ばれた後継者として、自分のできる最善を尽くしたのです。

門真教会も、それぞれの分野で、ふさわしい後継者が起こされるよう祈りましょう。