「平和をつくる者」 2025年8月

平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。(マタイ5:9)

今年は、戦後80年の節目の年でもあります。

1945年に第二次世界大戦(太平洋戦争)が終結し、今に至っているのですが、この間、日本が直接的に戦争へ参加することがなく、日本にとっては、平和の時代であると言うこともできます。ただ、世界に目を向けてみると、ウクライナや中東などの情勢は混迷を究め、戦いが絶えません。

平和は、多くの人たちが願い求めているものです。

しかし、イエス様は、山上での説教の中で「平和を実現する人々は、幸いである」と語られました。平和は、願い求めるものではなく、実現するものです。そして、主が私たちに求めておられるのは、消極的に平和を守るだけではなく、積極的に平和をつくり出すことなのです。また、このことは、国家間のことだけを言っているのではありません。人間同士の関係についても言われているのです。

ただ、人間の歴史は、争いの歴史でもあります。私たちは、平和をつくる以前に争いをつくり出しているとも言えるのです。

では、イエス様は、私たちに無理難題を押し付けようとされているのでしょうか。決してそうではありません。

イエス様が共にいてくださり、共に行動していく時に、平和をつくり出すことができるのです。その中心には、イエス様の無条件の愛があるのです。

平和をつくるために、この愛は欠かすことができません。イエス様の愛は、誰かのためであるのはもちろんのこと、あなたのためのものです。平和をつくり出すことは、私たちがまず愛を受け取ることから始まっていくのです。

今年の夏、改めて、あなたも平和について考えていませんか。そして、主の愛を受け、平和をつくる者とならせていただきましょう。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太