「宝の民」 2025年5月

あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地の面にいるすべての民の中からあなたを選び、御自分の宝の民とされた。(申命記7:6)

先日、家族で姫路へ出かける機会があり、ちょうど桜が満開の季節だったので、姫路城でのお花見となりました。姫路城に着くと、様々な場所で目に付いたのが、「世界文化遺産」、「国宝」という言葉でした。

現在、国(文化庁)が国宝に指定している件数は、2025年4月1日現在で1144件あります。その中には、絵画や彫刻などの美術工芸品もあれば、姫路城のような建造物もあります。

辞書で「国宝」という言葉を調べてみると、第一義に「国の宝」とありました。また、宝は、価値あるものであり、特別な存在で他とは代えがたいものでもあります。多くの人たちが見学に訪れている姫路城を見ながら、宝について改めて考える機会となりました。

聖書の中にも「宝の民」という言葉が出てきます。

主なる神様は、イスラエルの民たちを選び、御自分の宝の民とされたのです。

イスラエルの民たちは、私たちの選びの基準から考えると、まず選ばないような存在でした。なぜなら、数も少なく、貧弱な民であったからです。そんな彼らを真っ先に選ばれたのです。それは、ただ「神の愛のゆえ」なのです。

私たちも主なる神様によって宝の民とされています。

神の選びは、私たちの能力や見た目によって左右されるものではありません。一方的な神の愛なのです。

「主があなたを愛された」。ここから全ては始まっているのです。

今日、あなたも主の愛を覚え、主を愛する者となりませんか。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太