「大漁の奇跡」
2017.2.26. 礼 拝
ヨハネ 21:1-14(p211) 「大漁の奇跡」
大漁の奇跡
▽イエスが十字架上で死なれ、葬られたことに失望落胆した弟子たちは漁に出ましたが収穫はゼロでした〈3〉。その時主は大漁の奇跡をなさいました。
▽イエスは私たちの現状をよく知っておられます。疲れて空腹の彼らに「何か食べるものがあるか」と尋ねます。私たちは「ありません」〈5〉と現状を認めるべきです。
▽今、弟子たちに必要なのは、僅かなパンと魚です。主はすでにそれを準備されていました〈9〉。大漁の奇跡は失望から立ち上らせ、次に進むための備えです。
交わりの回復
▽ペトロは、かつて「たとえ、みんながつまずいても、私はつまずきません」と言いながら、三度も主を拒んでしまいました〈マル14:29、72〉。今のペトロの気持ちは?
▽食事の時、主はペトロに3回「私を愛しているか」と尋ねられました〈15-17〉。ペトロはそれをしっかりと受け止め「あなたはよく知っておられます」と告白します〈17〉。
▽この事を通してペトロは主との会話を回復し、「私の羊を飼いなさい」と再び召命され、「無学な普通の人」〈使4:13〉であった彼は殉教者となりました〈18〉。
失望の向こうに
▽それから50日後、ペンテコステの日に受霊したペトロは立ち上り、福音を力強く大胆に語り、三千人の人々が救われ洗礼を受けました。正に大漁の奇跡です。
▽ペトロがこのように用いられた理由は、主との会話の回復と聖霊のバプテスマです。主はそのためにわざわざ、弟子たちに失望体験を通されたのです。
私たちも主が体験させてくださる失望の向こうに、信仰の回復と成長、召命の回復と再献身の道が開かれているのです。〈詩42:6、12。43:5〉