「収穫を与えてくださる神」 2024年11月

あなたの神、主があなたとあなたの家族に与えられたすべての賜物を、レビ人およびあなたの中に住んでいる寄留者と共に喜び祝いなさい。 (申命記26:11)

11月には、勤労感謝の日(11月23日)があります。国民の祝日に関する法律(祝日法)によると、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことがこの日の趣旨です。

日本では、勤労感謝の日が定められる前から「新嘗祭(にいなめさい)」という祭事が行われてきました。天皇が新穀などの収穫物を神々に備えて感謝し、自らも食する儀式です。

現在の勤労感謝の日は、勤労という部分が特に目立ちますが、生産や収穫の部分にも私たちは目を向けてみたいのです。なぜなら、収穫は、私たちが生きていく上において欠かすことができないものだからです。

ただ、収穫は、決して簡単なことではありません。

作物が育つプロセスを考えると、種を蒔いて、実がなり、収穫するだけのようにも感じますが、収穫までには紆余曲折と様々な事柄が起こってきます。収穫できることは当たり前ではないのです。

私たちの日常には、多くのもので溢れています。けれども、これらのものも決して当たり前のものではありません。なぜなら、これらのものは、すべて主が与えてくださったものだからです。主が守り、育て、収穫させてくださるのです。申命記の御言葉の中に「喜び祝いなさい」と書かれていますが、そのきっかけは、主が与えてくださるのです。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太