「人間関係を壊すもの」

2016.11.13.       礼 拝

 

創世記 3:8-13(P4)     「人間関係を壊すもの」 

 

悪いのはあなた

▽神に背いたアダムとエバは、神を恐れ、木の間に隠れました〈8〉。神との関係が壊れた結果、人間関係も壊れました。夫婦関係。兄弟関係〈4章〉。

▽神に〈11〉と問われた二人は、何に自分を隠そうとしたのでしょうか。それは、「悪いのはあなた」という自分の正しさを主張すること〈12、13〉の中に、自分を隠したことです。そしてこのことが人間関係を壊してしまうのです。

▽けんかは自分の正しさを主張することで起こります。「私が悪かった」と言えたならけんかにはなりません。自分の正しさとは、自分の悪を隠す自己防衛のための正しさであって、聖書が示す正しさとは違います。イエスは「あなたがたが『見える』と言い張るところに、あなたがたの罪がある」と言われました〈ヨハ9:41口語訳〉。

▽また人間は、「神のように善悪を知るものとなる」〈4〉という、サタンの言葉に心を奪われて、互いに「神にかたどって造られた」相手を支配するようになりました。

だから、私たちは自分を守るため、相手を支配し、相手を変えようとするのです。

 

関係の回復

▽そのためには、イエスの十字架の愛と赦しを受け入れ、悔い改めて相手を許し、相手を主に委ねることです。なぜなら、イエスの愛こそが恐れから解放するから。

「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します」〈Ⅰヨハ4:18〉。

▽悔い改めを妨げるのは、二人の言い訳〈12、13〉が本音であることと、サタンに誘惑されたとはいえ、食べたのは自分であることを隠したことです。

人との関係がこじれた時、互いに向き合うとさらに悪化します。互いに向き合うことをやめ、共に同じ方向、イエスの十字架を見上げることです。真の悔い改めは、そこにあるからです。〈Ⅱコリ7:10〉(口語訳)