「人生は出会いで決まる」 2025年4月

そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。(マルコ2:14)

春と言えば、「出会いと別れの季節」と言われています。

日本では、新年度が4月からであるため、この時期に入学・卒業・就職・転勤など、様々なライフイベントがあります。みなさんもこれまでに慣れ親しんだ人との別れや新しい人との出会いを多く体験してこられたことでしょう。

ユダヤ人の哲学者であるマルティン・ブーバー(1878-1965)は、「人生は出会いで決まる」という言葉を遺しました。それぞれの人生の歩みの中で『誰』と出会うのかは、とても重要な事柄なのです。ただ、出会いは、私たち自身で決めることのできるものではありません。私たちからするならば、出会いは偶然の連続とも言えるのです。

しかし、聖書の御言葉の中には、必然の出会いが書かれているのです。

イエス様は、収税所に座っているレビに目を留め、声をかけました。ここだけを見るならば、偶然の出来事のようにも感じます。イエス様の周りには、いつも大勢の人たちが集まっていたからです。誰がどこにいるか分からないような状態でもありました。

それでも、イエス様は、迷わずレビに関わられました。レビは、イエス様の目から見る時に、大勢の中の一人ではなく、大切な一人だったからなのです。

イエス様は、あなたと出会われます。それは、偶然ではなく、必然の出来事です。レビだけではなく、あなたもかけがえのない存在であるからです。そして、「従いなさい」と声をかけてくださいます。この出会いが私たちの人生を変えるのです。

今日、あなたもイエス様の言葉を聞き、一歩を踏み出してみませんか。

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太