「一番大切なこと」

2015.6.7.        合 同 礼 拝 

 

創世記 13章(P16)      「一番大切なこと」

 

アブラムとロトは、ベテル(神の家)に天幕を張りました。ベテルは、神に言われて旅に出たアブラムが最初に天幕を張り、祭壇を築いた所です〈3、4〉。

アブラムにとって「天幕」と「祭壇」は一つでした〈4、18〉。なぜなら、礼拝が一番大切だからです。だから、神はアブラムを祝福してくださり、財産が増えました〈3〉。しかし、そのことで問題が起こりました。アブラムの羊飼いとロトの羊飼いが羊のえさのことでけんかを始めたのです〈7〉。

 

アブラムはロトに「わたしたちは親類どうしだから、けんかはやめて、別々に生活しよう」と言います〈8、9〉。伯父(おじ)であり、年上であるアブラムが謙遜(けんそん)になって、年下で甥(おい)のロトに、場所取りを「お先にどうぞ」とゆずってあげました。

ロトは目を上げて眺め、その時、すばらしく見えたソドムを選びます〈10、11〉。しかし、ソドムは罪深い町で〈13〉、後に神に裁かれて滅びてしまいますが、ロトと妻と2人の娘は、アブラムのとりなしと神の憐れみによって、何とか助かります〈19:29〉。

アブラムは、神に言われて目を上げ〈14〉周りを見渡します。アブラムは「信仰の目」で見、ロトは「欲の目」で見たのです。この見方の差は天と地の差ほど違います。

 

神はアブラムにすばらしい祝福とすばらしい約束をくださいました〈15、16〉。75歳を過ぎ、まだ子どものなかったアブラムにとって、3回も「子孫」とくり返してくださった神。アブラムは、どれだけ励まされたことでしょうか。

アブラムは、ヘブロン(交わり)に天幕を張り、祭壇を築き、神を礼拝しました〈18〉。

私たちも神を第一にして、礼拝を大切に生活し、周りを見る時、自分の欲の目で見ないように注意しましょう。