「ろばがよかった」 中村陽子師

2024.7.21.     門真聖会 聖会Ⅰ

ルカ福音書19:28-38(P147)     「ろばがよかった」

1.イエス様は王

イエス様はエルサレムへ入るために子ろばに乗りました。もっと見栄えの良い馬を選んでもよさそうなものです。しかし、子ろばであることが重要でした。なぜなら、それは預言の成就(ゼカリヤ9:9)だからです。イエス様は救い主、神の国の王です。預言のことばを目の当たりにした弟子たち、神を信じる者にはそのことがわかりました。また、このことによりイエス様ご自身が「神の国の王」であることを現わしたのです。

神の国の王は、優しく、親しみやすく、配慮があります。決して高圧的でなく、軍隊や武器も携帯していません。けれど、言葉に力があり、素晴らしい業を行うお方です。

2.ろばがよかった

ろばの見た目は、小さく可愛らしい印象です。そして、ちょこちょこと歩きます。けれど、案外力があり、天候や環境が厳しい中でも働くことが出来る役に立つ動物です。

子ろばの背中に乗ったイエス様一行が進むのを想像してみてください。ゆっくりと道を進む一行。小さいろばだから、人々はイエス様の近くに来ることが出来ました。ろばだからよかったのです。ろばがよかったのです。イエス様はそれぞれの力量をご存じです。それぞれに相応しく用いてくださいます。

3.イエス様に注目

人々の大歓迎を受けるイエス様ですが、そのお祝いムードに似合わない結末が待っていました。全ての人を罪から救うために十字架に掛かるのです。その大切な使命の一端を子ろばは担いました。誰が子ろばに注目したでしょうか?それでいいのです。人々がイエス様と出会うこと、救いが届けられること。それが大切なのです。