「やり残したことはありませんか?」 2021年12月

わたしの魂よ、主をたたえよ。主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。(詩編103:2)

 

今年も残すところあと1か月となりました。年始をついこの間のことのようにも思い出されますが、気が付くと年末になり、時の流れが早いと感じさせます。

年末になると、世の中は、新しい年を迎えるための準備へと向かっていきます。テレビCMを見ていても、年末年始の行事に関する商品の宣伝が多くなされています。その中で、私にとって印象深い一つのCMのフレーズがあります。

それは、「今年の汚れ今年のうちに」というフレーズあり、花王の掃除用洗剤のキャンペーンの一環として使われてきました。年末が近づくと、この軽快なメロディーとフレーズを思い出される人も多いのではないでしょうか。

この2021年。みなさんの中でやり残したことはないでしょうか。

聖書の中に、十人の重い皮膚病を患っている人たちのことが書かれています。彼らは穢れているとされていたために、共同体から排除され、誰とも関わりを持つことができませんでした。しかし、イエス様は目を留め、彼らが抱えていた重い皮膚病という問題を解決してくださったのです。ここまでは、十人とも同じ行動でした。しかし、15節のみことばを見ると、「その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。」と書かれているのです。彼は自分自身の中でやり残していることに気が付いたのです。それは、イエス様に感謝するということでした。

今年も色々なことがあったかと思います。その一つ一つの出来事をぜひ振り返ってみていただきたいのです。そして、そのまま進んでいくのではなく、一歩立ち止まり、イエス様のところに戻って感謝をささげる者となりたいのです。 あなたも「感謝」で終わる2021年としませんか。 

門真キリスト教会 主任牧師 濵崎 恵太