「血による贖い」

2016.10.2.      聖 餐 式 礼 拝

 

ヘブライ 9:11-12(p441)       「血による贖い」

 

大祭司イエス 〈11〉

▽旧約時代の大祭司は、一年に一度、贖罪日にいけにえの動物を携えて至聖所に入り、民の罪を贖うための儀式を行いました〈7〉―→〈レビ16〉。

▽旧約時代の大祭司は、まず、自分自身の罪を贖う必要があり〈7〉、また、いけにえはくり返しささげる必要があり、大祭司も死ぬと他の人と交代する必要があります。

▽真の大祭司であるイエスは、罪なき神の御子としてご自分を贖う必要はなく、完全ないけにえとしてご自身をささげ、復活して永遠に生きておられる方です。

 

完全な幕屋 〈11〉

▽旧約時代、傷や欠けたところのあるもの、また、汚れた動物はいけにえとしてささげられませんでした。それは、神が聖なる完全な方であるからです。

▽律法に定めた動物のいけにえは象徴であり、罪を贖う力のない一時的なものです。人々は罪を贖ういけにえをその度に準備するのはとても大変でした。

▽だから、イエスは「完全な幕屋(神の子として罪のない御体)」を十字架にいけにえとしてささげてくださることによって「永遠の贖い」を成し遂げてくださいました〈12〉。

 

御自身の血 〈12〉

▽カインは「土の実り」を選び自分の方法でささげました。アベルは羊を選び、神が求められる方法でささげました。罪を贖う方法を人は自分では選べません。

▽アベルは羊の血が罪を贖うと信じ、ささげたので、神に受け入れられました。イエスは「世の罪を取り除く神の小羊」としてご自身をささげられました〈ヨハ1:29〉。

▽イエスはヨセフとマリアの子としてではなく、神の御子として人となり、動物のいけにえでは為し得なかった罪の贖いを「御自身の血」によって完成します〈13、14〉。